このページはカラーセミナーを開催した際の講座資料をブログ対応にアレンジしたものです。
講座のテーマは「色彩理論とパーソナルカラー」です。
色彩講師もしていますので、もうひとつの専門分野でもあります。

セミナーで実際に活用したスライドを一挙公開しています。
このページにあるのは80枚ほどのスライドです。
実際のセミナーの長さにより、途中省略したり、さらに追加したりすることもあります。
そして、数回に分けての開催もあります。
セミナータイトル

色彩に関する広い分野のセミナー資料ですので、タイトルは「カラーについて」としました。
アイスブレイク
セミナーの開始には緊張を解すためのアイスブレイクが必要です。
たくさんの模様に対して、形状から考えるのか、それとも色から考えるのか?
受講者に興味を持ってもらいます。

形状だと、マルとハートとダイヤの3種類ですね。
色の数だと、3色?4色?


液晶ディスプレイやプロジェクターでは細かなニュアンスを伝えるのは難しいのですが、それぞれに色名がついていることを示します。

沢山の色についてのお話が始まります。

「色」言葉の意味
まずは、言葉の意味からです。

文字(漢字)の説明


それぞれの色について


数多くの色名がありますが、この他にももっともっとありますよ。

JISで決まっている色名の他にも、日々どんどん色名は増え続けています。

ここまでがオープニング(アイスブレイク)の話です。
色彩理論に関する基礎知識
ここからは、色彩理論の話をします。
色の見え方


三要素のひとつは、視覚なのですね。

可視光や電磁波、スペクトルの説明もします。



虹の七色が出てきました。

白と黒と赤の例ですね。
赤だけを反射するので、残りは吸収されています。
原色
原色には光の三原色と色材の三原色があります。
まずは光の三原色と色の作り方です。
光の三原色

色の作り方


加法混色のことですね。

色材の三原色

こちらは減法混色です。
心理四原色

心理的に、黄色が原色に入ってないとおかしいよね!という、考え方です。
パソコンでの色の作り方
パソコンではRGBの値を設定して色を作ります。


RGBがそれぞれ8ビットずつ与えられています。これをわかりやすく数字で表すと2の8乗です。
2X2X2X2X2X2X2X2=256
RGBが256通りずつの設定ができるので、トータルだと次のようになります。
256X256X256=16777216
ですからパソコンでは1677万7216色の表現ができるのですね。

色の分類

色の属性の違いで、分類していきます。


赤は明るくない?
赤は明るい印象があるかもしれませんが、意外と暗いのですね。

トーンとイメージ
色の明るさと鮮やかさを合わせて考えるのがトーンです。



配色
色の分類をしたところで、次は配色です。
基本的な知識の補色の特徴を説明します。

配色の基本


配色の技法
配色の技法として、どんな場面でも活用できます。

アクセントカラーは色相、明度、彩度の変化を用います。
見分けやすい配色
黒地と白地では見やすい色が微妙に違います。

左側が目立ちます。いずれにしても紫は見分けにくいのですね。

目立たせるための工夫も紹介しています。


色の心理的効果
ここからは、色の心理的効果です。錯覚などが起こる原因でもあります。




色が気持ちに及ぼす影響は大きいですよね。
色の視覚効果
錯覚や錯視はおかしな現象ではありません。
対比

四角の中のハートは同じには見えませんよね。
ただ、四角をはずしてみると同じハートです。

明度だけでなく、色相でも対比は起こります。


同化
同化現象は割と有名な言葉ですが、図の左側と右側は実は同じです。

視覚の不思議な特性
ハーマングリッドと呼ばれる特性で白い交点の部分に薄ぼんやりとグレーの丸が見えます。

こちらはエーレンシュタイン効果で、交点の部分の白がやけに明るく見えます。

そして、縁辺対比で境界のところが他の部分より明るく見えます。

カラーコーディネート
まずはインテリアのカラーコーディネートからです。




カラーコーディネートはインテリアもファッションも考え方の基本は同じです。
ファッションは流行がありますが、その流行も時代に合わせて準備されています。

パーソナルカラー
いよいよパーソナルカラーの説明にたどり着きました。

4つのグループに分けています。どのグループが好みですか?



パーソナルカラー4つの属性

イエベ・ブルベと呼ばれていますが、イエローベース、ブルーベースのことです。
それぞれの属性について見ていきましょう。




属性の特徴でシーズンが決まる



ベストカラーチョイス
パーソナルカラーで似合う色を診断するのは、自分のシーズンだけではありません。

色のイメージ
人は色に、ある一定のイメージを抱きます。
各色の代表的なイメージをみていきましょう。




イメージのコーポレートテーマへの応用
色彩のイメージを利用してコーポレートテーマを決めることができます。
個人にしろ企業にしろその会社のロゴマークには必ず色が使われます。
それがコーポレートテーマでもあります。
そこには正しい色彩イメージを認識して、物語を作る必要があるのです。
例を示します。

ここでは、PCCSの14番(青緑)を選択した場合を想定しています。

まとめ
カラーセミナーのスライド資料をもとに説明をしました。
色彩に関して多岐にわたる説明でしたが、それでもかなり省いています。
色彩に関する話題はそれだけ豊富です。
コーポレートイメージにも深く関わる色彩に関しては専門家の意見が重要な要素のなるでしょう。


